おおの皮ふ科・小児外科
TEL:097-535-8805
診療内容
皮膚科
アトピー性皮膚炎
かゆみを伴う湿疹が、長い間くり返し出現します。
アトピー性皮膚炎は皮膚の乾燥とバリア機能異常や、食物、ダニ、ホコリ、汗、ストレス、皮膚への刺激など様々な原因が複雑にからみあっておこります。
治療とともに生活の改善とスキンケアも大切です。
水虫(白癬)、爪水虫
ある統計では5人に1人に足水虫があるという結果がでています。
水虫は白癬菌というカビが皮膚に感染する皮膚病です。
爪や体にもうつることがあります。治療は足白癬は外用薬を一日一回外用します。
爪白癬は以前は内服薬をのまないと効果が感じられなかったのですが最近は外用薬で効果があるものが新しくでています。
にきび
一般的には思春期によくみられますが、25歳以上でみられる「大人にきび」が最近増加しています。
小学6年生、中学生は主にひたいに出現、高校生は頬、顎に多く、それ以上の年齢になると胸や背にも出現し年齢とともに下にさがっていく傾向があります。
放っておくとあとに残ることもあり、はやめに治しましょう。
いぼ、水いぼ、老人性いぼ
「いぼ」は最も多くみられるのは手や足の指で、通常は数mm~1cm程度の小さな皮膚の盛り上がりができます。1つだけポツンとできることもありますが、多発することもあり、集まって融合し、面に広がることもあります。通常は、痛みなどの自覚症状はほとんどありません。足の裏にできるいぼ(足底疣贅:そくていゆうぜい)は、あまり盛り上がらず、ざらざらして硬くなることがあります。放置すると時に多発して、治るまでに時間がかかってしまうことがあります。
「水いぼ」は伝染性軟属腫ウィルスを原因とする皮膚疾患の1つです。皮膚と同様の色の1〜5mm程度の隆起が多数出現します。感染の初期は小さく、徐々に大きくなりますが、1cmを超えることはほぼありません。水が入っているような光沢のある柔らかいいぼで、痛みやかゆみはありません。いぼが大きくなると、中心部がへこんできます。引っかいたりすると壊れて 水いぼの内容物が周囲の皮膚に付着し感染してひろがります。
小児では数か月で消退します。
「老人性いぼ」は別名「脂漏性角化症」ともいいます。年と共にできるウィルス性ではないいぼです。顔面など日光の当たるところに多発します。首やわきの下に生じる、ぶら下がったような形にもなる茶色い皮疹はスキンタッグやアクロコルドンと呼ばれますが、脂漏性角化症と同じ病態です。
じんましん
蕁麻疹(じんましん)とは、皮膚に境界のはっきりした円形または地図状の膨疹(ぼうしん:皮膚の盛り上がり)が突然現れる皮膚の病気です。
身体の一部に、かゆみを伴う皮膚の盛り上がりが突然現れます。
盛り上がりの大きさや形は、2〜3mmの円形、楕円形のものから、直径10cm以上の地図状のものまでさまざまで、患部を掻くと赤いみみずばれができます。
チクチクするような痛みや、焼けるような痛みを伴うこともあります。
湿疹とは異なり、一つ一つの膨疹は数時間~24時間以内で痕を残さず消失しますが、別の場所に新しい膨疹が出たり、範囲が広がったりして症状が続くことがあります。
小児外科
子供と大人は一緒ではありません。「子供は大人に比べて体が小さい」、これは当然のことですが、単純な「大人のミニチュア」ではありません。子供は生まれてすぐの赤ちゃんから、大人に近づく思春期にいたる間、体の各部分の構造や働きが徐々に変化して発育していきます。同時に精神的・心理的にも徐々に発達・成熟していきます。また、手術が必要な病気についても、子供の病気は大人の病気と全く異なります。このような子供の特徴を熟知した外科医が小児外科医です。
小児外科があつかう病気
■顔面:耳前瘻孔、副耳
■口:舌小帯短縮症
正中頸嚢胞、側頸瘻、梨状窩瘻、リンパ管腫、血管腫
■頸部:
■胸壁:漏斗胸
■呼吸器:
嚢胞性肺疾患、肺分画症、先天性気管狭窄症、気管・気管支軟化症、異物の誤嚥・誤飲
■食道:
異物の誤嚥・誤飲、胃食道逆流症、先天性食道閉鎖症、食道狭窄症、食道アカラシア
■横隔膜:
横隔膜ヘルニア、食道裂孔ヘルニア
■肝臓・胆道:
胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症、胆石、門脈圧亢進症
■消化管:
異物の誤嚥・誤飲、胃潰瘍、肥厚性幽門狭窄症、胃軸捻転、消化管穿孔、腸閉鎖症、腸回転異常症、腸重積症、メッケル憩室、腸管重複症、腸閉塞、ヒルシュスプルング病、直腸肛門奇形、肛門周囲膿瘍・乳児痔瘻、裂肛、便秘、急性虫垂炎、腸炎、壊死性腸炎、胎便性腹膜炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、腸管ポリープ膵臓:膵炎、膵嚢胞
■腹壁・臍:
臍ヘルニア、臍帯ヘルニア、腹壁破裂、臍炎・臍肉芽腫
■鼠径部・精巣:
鼠径ヘルニア、陰嚢水腫・精索水腫・ヌック水腫、停留精巣、精巣捻転症
■泌尿生殖器:
水腎・水尿管症、膀胱尿管逆流症、先天性腎疾患、腎嚢胞、尿道下裂、包茎
■腫瘍:
神経芽腫、ウイルムス腫瘍、肝腫瘍、胚細胞腫瘍(奇形)、横紋筋肉腫、その他
おおの皮ふ科・小児外科では、
1.小児外科疾患の診断
2.小児外科疾患の治療についてのセカンドオピニオン
3.小児の便秘症
を扱います。
なお、当院では手術は行っておりません。手術が必要な場合にはしかるべき施設に紹介させていただきます。
便秘症
「子供の便秘なんて滅多にないものと思っていました」、お子さんの便秘で受診した多くのご両親の率直な感想です。しかし、実際には違います。非常に多くのお子さんが便秘で苦しんでいます。発育・発達の途上にあるお子さんは、精神的・身体的バランスが崩れると容易に便秘になります。
「子供はお腹をくだしやすい」のと同じくらい「子供は便秘になりやすい」のです。
子供の便秘には様々な原因が考えられます。便秘のお子さんのおおよそ90%は内服薬を中心とした治療で比較的早期に治すことができます。
便秘の原因の中には、手術治療が必要なものが含まれます。それほど多くはありませんが、手術以外に治療法が無い場合があります。この様な状態が疑われる場合には、診断のためのいろいろな検査が必要となります。